すぐに家に帰ろうとは思った。
が、そこから家まで原付で20分はかかる。
いや、20分強!かも。
その間に何かあったら?どうしよう・・・。
だって、倒れてるかもしれないし!
判断力のない私は、一番頼れる同い年の従姉妹にまず電話することにした。
幼い頃から家族ともどもお世話になっている叔母一家の長女である。
焦って、母が出なくて鳴りっぱなしのスマホ電話の切り方がわからない。受話器マークを押しても呼び出し音鳴ってるんだけどー!!とりあえずアプリを閉じてまえ!と閉じて開き直してもまだ鳴ってるんだけどーーーー
パニック~。
後から思えば、マークを押してからのタイムラグがあったのだろう。
なんとか従姉妹に電話。
「T子ちゃん、隣の家の人の電話番号とか知ってる?」
隣家に見に行ってもらえば?という提案だけど、わからない・・・。
隣近所の人に電話をすることがないもんなぁ。もう
救急車を呼ぼう!という話になって、そうすることにした。とりあえず、家に向かってもらい、その間に私も帰ろう。
119に電話。
消防の方は、まずは本当に救急車の出動が必要かどうかの確認の質問をしてこられる。同居の方ですか?いつもの様子はどうですか?受話器を置いて寝ているだけではないですか?のような。
それがわからないのだー!出先なので!折電しても出ないので、倒れてるかもしれないんですーと伝える。そして、話している間に、家にも電話をしてくれていたみたいで、
「応答ないですね」
と言われた。受話器も戻せず倒れたわけでもないみたいだけど・・・。
出動はしてくれることになった。
「私は20分後くらいに家に着きます!」
もしかしてホントに何もなかったらスミマセン!と心の中で謝りつつ、原チャにまたがり、出動!
急げー!!
暫く走って、信号待ちで携帯を見たら、走ってる間に消防署から着信あったみたいだけど、折り返ししてる余裕なし。
原チャ、30キロしか出したらアカンしー。
ヒー!!!何もありませんように!